アロマセラピーを楽しむ!精油のブレンドの相性・安全性について
アロマセラピーを楽しむには精油のブレンド方法や相性、そして安全に使うことでさらに、奥深さを感じられ生活の一部として使うことで、どんどん興味を惹かれていくことになるでしょう。
そこで、今回はアロマセラピーを楽しむために精油のブレンドと相性についてとn安全性について紹介しますので参考にしてくださいね。
ブレンドするときの精油の濃度
精油は原液で使用してよいものは限られています。通常はキャリアオイルや基材などで希釈して使われます。
精油を使って何か作りたいというときには、濃度をおよそ計算して使いことが安全性へのガイドラインになりますので覚えておきましょう。
精油の瓶の口には1滴づつ垂らせる「ドロッパー」がついています。精油の瓶を下にすると1滴づつ垂れる仕組みになっていて、サラッとした年度の低い精油は垂れるのが早いので注意して垂らさないと、多く入ってしまいます。
逆に粘度の高い精油は垂れるの遅いので思わず、下に振り下げてしまいたくなりますが、その様なことをしても垂れる速度は変わりませんので、少しだけ待てば垂れますので振らない方が賢明です。
この、ドロッパーから出る1滴の量は0.05ccとなります。精油の濃度の算出方法や滴数を例として挙げていきますので、アロマセラピーを安全に楽しむために参考にしてください。
【例@】、精油10mlは何滴分入っているか?⇒(10ml÷0.05cc=200滴)となります。
【例A】、基材50tに2.5%の精油を加えるには何滴か?⇒(50t×2.5%=1.25cc)となり精油を入れる滴数は1滴0.05ccなので(1.25cc÷0.05t=25滴)となります。
【例B】、キャリアオイル、基材と精油が比較的混ざりやすい場合以下に挙げるものを作る場合、精油が均一に混ざりやすいので精油の濃度を最大2〜3%にしてブレンドします。(基材50tに対する滴数20〜30滴)
- トリートメントオイル(植物油)
- クリーム(蜜ろうと植物油)
- 液体シャンプー(香料無添加液体シャンプー)
- 歯磨き粉(モンモリオナイト(クレイ)と水)
【例C】、基材と精油が比較的混ざりにくい場合
いかに挙げるものを作る場合は基材のほとんどが水のため比重の軽い精油は放っておくと上に浮いてしまいます。しかし、容器を振ったりすると容易に混ざりますので最大濃度は 1〜2%と低くブレンドします。(基材50tに対する滴数10〜20滴)
★コロンやルームフレッシュナー(アルコールと水)濃度2〜5%(50tに対する滴数20〜50滴)
【例D】アルコールを用いたフレグランスの場合
精油はアルコールによく溶け混ざります。フレグランスで作る時は精油の濃度は高くなります。
★香水(アルコールと水)濃度10〜25%(50tに対する滴数100〜250滴)
【例E】顔に使用するもの
顔や肌がデリケートな方は精油の濃度を低くする必要があります。
★フェイスパック(モンモリオナイト、カオリンなどのクレイとはちみつなど)
濃度0.2%(50tに対する滴数2滴)
精油の濃度の算出方法は1滴の0.05tを覚えていれば簡単な掛け算割り算で滴数が出てきますので、自分だけのオリジナルのものを作って楽しみましょう。
香りのグループと香りの相性
精油の香りを抽出部位を基本に分類し、さらに香りの特性を考慮して7つのグループに精油を分類しました。グループ分けすることで香りの相性が合うか合わないかを大まかに捉えることができて、数種類などブレンドすることでより印象深く奥深い香りになります。
以下の図から、同じグループ同士精油や隣り合ったグループの精油をブレンドすると良い香りが作れるようです。
図を参考に自分だけのオリジナルの香りをブレンドして楽しんでみてはいかがでしょうか。
精油の安全な使い方と保存方法
- 精油は3歳以下の乳幼児への使用は避け、子どもへの使用は大人の半分以下の量にしパッチテスト行う
- 妊娠中の人は使用を避けるか、かかりつけの医師などに相談したうえで使用
- 原液を直接肌に使うのは刺激が強いので必ず薄めて使う
- 肌がデリケートな方や顔に使う場合は精油の濃度0.5%以下で使う
使用前にパッチテストを行う
精油は天然成分なので化学合成物質よりもアレルギーが起こりにくいと言われていますが、体質や精油の種類によってはヒフに刺激を受けることもあります。
肌に使うときはパッチテストを行ってください。腕の内側に1%以下に薄めた精油を塗り30分程、たったら肌の状態を見ます。その時に赤くなったり、かゆみやある場合はアレルギーの可能性がありますので肌への使用は止めましょう。
光毒性について
精油をヒフに塗り、紫外線に当たることで起こるヒフの炎症のことを言います。精油をヒフに塗っただけではこの炎症は起きませんが、光毒性のある精油であれば低濃度でも紫外線に当たると光毒性を起こします。
この光毒性は太陽の光だけでなく日焼けサロンの紫外線でも同じことが起こるので注意しましょう。
光毒性がある精油と知られているのが柑橘類で、ベルガモットが特に強くオレンジ・ビター、レモン、グレープフルーツ、ライムなどが主ですが、他にもバーベナアブソリュート、アンジェリカルート、クミンなどがあげられます。
光毒性を起こさせる物質はフロクマリン類で、ベルガモットに含まれるベルガプテンがそれにあたり、中にはベルガプテンが取り除かれたベルガモットの精油も販売されていますが、紫外線の多い時期は気を付けて使いましょう。
ちなみに香水用で使われる柑橘類の精油は圧搾ではなく皮を蒸留して作ることがあります。この場合は光毒性は起こりません。光毒性の原因であるフロクマリン類の精油は、どれも分子が大きいので蒸留すると蒸留釜を脱出できないので光毒性には安心ですが、柑橘系本来のフレッシュな感じの香りが感じられなくなってしまいます。
精油の保存方法
精油は日光、酸素、温度、湿度などの影響を受けやすく、デリケートな物質です。高品質な精油は品質が落ちないように遮光性のガラス瓶で販売されています。
精油を使ったマッサージオイルなどを作った場合は遮光性の瓶に入れて保存することが基本です。保存場所は直射日光が当たらない、冷暗所が最適です。湿度や火気は厳禁でバスルームでの保存は避けてください。ビンは漏れる可能性があるので立てて保存し、空気に触れると劣化しやすいのでフタもしっかり閉めましょう。
例えば、精油を使ってルームフレッシュナーなど作るときはプラスチック製のものを使用する事もあるかと思いますが、精油はプラスチックの種類によっては溶かしてしまうものもあります。以下のものであれば使えるようなので参考にして下さい。
- ポリエチレンテレフタレート(PET)
- 高密度ポリエチレン(HDPE)
- ポリプロピレン(PP)
- ポリエチレン(PE)
精油の保存期限は未開封の場合は製造から5年で、開封後は1年が目安で、柑橘類の精油は他の精油より酸化しやすいので開封後は半年が目安です。保存期限は精油のラベルなどに表示されているので確認しましょう。
まとめ
精油の香りの相性やブレンド方法また、安全性を知ることはアロマセラピーを楽しむには欠かせません。
とても良い香りで自分好みに出来上がった時の感動をぜひ味わい、アロマセラピーを生活の一部として取り入れるお役に立てれば幸いです。