アロマバスでお疲れ様!香りで癒やすアロマ入浴剤の簡単な作り方
今回は、簡単に作れるアロマ入浴剤をご紹介しますので毎日の入浴を香りで癒やされてください。
アロマバスとは
「アロマバス」は浴槽に精油を落として入浴します。
お湯に精油を垂らすことで芳香成分が広がりやすくなり、また入浴することで血行がよくなりより、芳香成分が体にいきわたります。
アロマバスは浴槽に全身で入浴する方法もありますが、洗面器などで足をくるぶしくらいまでお湯につけるフットバスや手を手首が隠れる位までお湯につけるハンドバスの方法もあります。
しかし、お湯に直接精油を垂らすと精油は水に溶けないため直接肌についてしまうことになります。精油は直接肌につくと刺激がありますので、注意が必要です。
アロマ入浴剤でアロマバスに入ることで、より血行がよくなったり汗もたくさん掻いてスッキリ、サッパリする上に精油の香りにうっとり癒され、とてもリラックスできます。
うっとりアロマバスオイル(主役はイランイラン)
【材料(6回分)】
・イランイラン⇒12滴
・ローズウッド⇒6滴
・オレンジ⇒6滴
・ホホバオイル⇒30ml
・保存容器
(遮光性のガラス製、プラスチック製の場合は遮光性のもので(PET、HDPA、PP、PE、)と表記されている容器を使いましょう。)
【作り方】
容器にホホバオイルを入れ、それぞれ精油を入れ混ぜます。
【使い方】
浴槽に湯を入れて、小さじ1を加えてよく混ぜてから入浴する。
【保存】
冷暗所で保存。3カ月をめどに使い切る。
ホホバオイルについて
一般的にはオイルの仲間ですが、成分的には植物性に液体ワックスです5度以下になると白く凝固します。室温に戻すと再び液体になりますが、このとき品質が劣化することはありません。手作り化粧品として扱いやすく酸化安定性、安全性、浸透性に優れています。
原料になる植物はホホバで、砂漠地帯に生息する低木で胚芽から抽出されます。全ての肌質に合いやすく、肌をやわらかくし潤いを保ち紫外線から守る作用があります。産地は主にメキシコ、アメリカで南アメリカのインディアンは100年前から肌や髪のケアに重宝してきました。
イランイランについて
南の国、特有のエキゾチックで甘い雰囲気を持つ香りの「イランイラン」とはマレー語で「花の中の花」という意味です。パフュームツリーとも呼ばれ花はジャスミンと似た強い香りで、シャネルNO5など高価な香水などによく用いられています。
イランイランの精油は4段階の品質に分けられており価格に幅があるのはそのためで、中でも最高品質なのが「エクストラ」で、そこからファースト→セカンド→サードと分けられていきます。「エクストラ」が最も香りが強く深いので香水の原料に使われることが多いです。ちなみに、わたしはファーストを使っていますが香りの強弱の好みはそれぞれなので、1番「良い香りだな」と感じるものを選ぶとよいでしょう。
イランイランは緊張をほぐしゆったりとした気持ちにさせてくれ、心配事や不安から解放しストレスをやわらげ、元気づけてくれます。
ぐっすり眠るためのアロマバスソルト(主役はラベンダー)
【材料(6回分)】
・ラベンダー⇒8滴
・ゼラニウム⇒3滴
・プチグレン⇒3滴
・オレンジ⇒3
・フランキンセンス⇒3
・天然塩⇒大さじ6
・スプーン(混ぜる用)
・保存容器
(遮光性のガラス製、プラスチック製の場合は遮光性のもので
(PET、HDPA、PP、PE、)と表記されている容器を使いましょう。)
【作り方】
保存容器に天然塩を大さじ6入れ精油をそれぞれ入れスプーンでよく混ぜ合わせます。保存容器は混ぜ合わせやすいように大きめのものを選びましょう。
【使い方】
浴槽にお湯を入れて、バスソルト大さじ1を入れよく混ぜます。
【保存】
冷暗所で保存。3カ月をめどに使い切りましょう。
天然塩について
天然塩は岩塩と海塩に大きく二つに分けられナトリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれており、これをバスソルトとして使うことによって発汗を促し肌を清潔にさっぱりさせ、美容や健康に役立つとされています。天然塩の中でも抜群にミネラルが含まれているのがヒマラヤ山脈から採れる「ヒマラヤ岩塩」はイスラエルとヨルダンの国境沿いにある死海から採れる「デットシー(死海の塩)」です。
食塩は塩化ナトリウム99%の生成された塩で、ミネラルがほとんど含まれていないのでバスソルトとして使用するにはむいていません。
ラベンダーについて
ラベンダーは原種と亜種があり、原種のラベンダーを真正ラベンダー(ラベンダーフレンチ)と呼んでいます。亜種のラバンジンやラベンダースパイクは香りの印象も働きも違いがあります。数多くの種類があるラベンダーでも高地(海抜700〜1400m)で採れたものが最上級とされ香りがよくラベンダーアルパインと呼ばれます。
アロマセラピーにおいて最も用途の広く、誰からも愛される定番の精油の一つです。
1920年代にフランスの科学者でルネ・モーリス・ガットフォセが自分の実験中に手にやけどを負いたまたま近くにあったラベンダー油に手を浸したら劇的にやけどが治ったことから、精油を研究するようになり、ここでアロマセラピーという言葉を作りました。
ラベンダーの語源はラテン語のLavare(洗う)から来ていて、洗い清めるのに使用されたからでしょう。精神を浄化し緊張やストレスをやわらげ、穏やかな気持ちをもたらし眠りを促します。
スッキリスリムの味方アロマバスボム(主役はジュニパー)
【材料(6回分)】
・ジュニパー⇒2滴
・サイプレス⇒3滴
・グレープフルーツ⇒3滴
・ローズマリー⇒2
・重曹⇒大さじ12
・クエン酸⇒大さじ6
・水⇒適量
・ラップ
・重曹とクエン酸と精油を混ぜるビニール袋
【作り方】
ビニール袋に重曹、クエン酸、精油をそれぞれ入れて水を大さじ1入れて袋を揉むようにして混ぜ合わせる。また水を大さじ1入れて袋を揉みながら混ぜ合わせる。この時、袋が破けないように注意してください。
混ぜ合わせたものを手でギュっと握ってみて固まればこのまま形成しますが、固まらない場合は水を少し足して混ぜ固まるようになるまで調整しましょう。固まるようになったら、6等分しラップで丸く形成します。1日〜2日乾燥させて完成です。
【保存】密封の袋などに入れて湿気を避け冷暗所で保存。3カ月をめどに使い切る。
重曹とクエン酸について
バスボムはお湯に入れるとシュワシュワと発泡します。この現象は「重曹(炭酸水素ナトリウム)」と「クエン酸」の化学反応で起こる現象でそのとき出る泡は二酸化炭素です。発泡性の入浴剤のパッケージに記載されている表示を見ると一番最初に「炭酸水素ナトリウム」と記載されています。
・重曹(炭酸水素ナトリウム)
水に溶けると弱アルカリ性になり酸を中和する働きがあります。お菓子などを作るときに使われる、ふくらし粉(ベーキングパウダー)の主成分で古くから使われ人の体に無害な物質です。最近は100円ショップなどでも手軽に手に入りナチュラルクリーニングの材料として紹介されしつこい、油汚れを落とすことでも注目されています。
重曹を浴用で使用すると皮脂の汚れやたんぱく質を分解して毛穴に詰まった皮脂や古い角質を取り除くのに役立ち、汗や皮脂の臭いを弱アルカリ性の重曹が中和し殺菌効果で体臭を防ぐ働きがあると言われます。お父さんの加齢臭対策に最適ではないでしょうか。
・クエン酸
クエン酸は酸性でアルカリ性の汚れやにおいを中和したり、カルシウムを溶かしたりする働きがあります。クエン酸もナチュラルクリーニングの材料として人気が高いですが、水アカ取りの洗剤の原料として多く使われます。
わが家でも、バスルームの鏡の水アカ取りに使っています。そして、毎日にようにバスボムを入れて入浴していますが湯垢も付きにくいですよ。お掃除もラクラクで一石二鳥です。
クエン酸も、皮脂や毛穴の汚れ古い角質などを取り除く働きがありスベスベの明るいお肌に導きます。入浴で汗腺から吸収されたクエン酸はクエン酸サイクルを作り出し、乳酸を水と炭酸ガスにして体外に排出し、乳酸の生成を抑えるので疲労回復に役立ちます。クエン酸が乳酸の生成を抑えることで体臭予防にも役立ちます。
アロマバスボムは炭酸風呂+精油の力で入浴時間が至福のリラックスタイムに変わることでしょう。
ジュニパーについて
今回紹介したバスボムの精油のブレンドは引き締め定番のブレンドです。ジュニパーは杜松(ねず)の実と日本では呼ばれ、お酒の「ジン」の香り付けとしてとても有名です。
特に体の老廃物やむくみを除去するのに役立ち、空気を浄化すると言われます。フランスの病院では長い間、ジュニパーとローズマリーを焚いて空気を浄化していたそうです。
原料は常緑低木に成るジュニパーの青黒くてやわらかい小さな実を蒸留して精油にします。森林を感じる中にフレッシュでくっきりした印象の香りです。
無気力な気持ちをエネルギッシュで活動的にしてくれ、ものごとにチャレンジする気持ちになれます。
ジュニパーを原液でお湯に入れて入浴すると、ももの内側や肌のやわらかいところはチクチクと刺されるような痛みを感じるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は簡単に作れる3種類のアロマ入浴剤を紹介しましたが、柑橘類の精油を使って入浴する場合は「光毒性」(精油をヒフに塗り紫外線に当たることでヒフに炎症を起こすこと)を考慮し夜に使用しましょう。
少し手を加えるだけで、安全安心の香りで癒されるアロマ入浴剤の完成です。一日頑張った自分や家族にアロマバスでゆったりと身も心もリセットしてみてはいかがでしょうか。