気分に合わせて目的別に便利に使うアロマスプレーの作り方
精油の持つ香りにはそれぞれ心に与える特徴があります。しかし、香りの与える印象は気分や体調によってはとても良く感じたり、そうでは無かったりもします。
アロマセラピーを楽しむ方法として、精油をさっと香らせれるアロマスプレーがあります。アロマスプレーは作り方はとても簡単です。
今回は気分に合わせて目的別に便利に楽しく使うための精油のブレンドと合わせて癒しのアロマスプレーの作り方を紹介します。
菌・ウイルスさようならスプレー(主役はティーツリー)
【材料(50ml分)】
・ティーツリー⇒10滴
・ペパーミント(ハッカでも可)⇒3滴
・ラベンダー⇒3滴
・ユーカリ・グロブルス⇒2滴
・ローズマリー⇒2滴
・無水エタノール
・精製水
・スプレー容器(遮光性のガラス製、プラスチック製の場合は遮光性のもので(PET、HDPA、PP、PE、)と表記されている容器を使いましょう。
【作り方】
容器に無水エタノールを入れて精油をそれぞれ全て入れ、振るなどしてよく混ぜる。精製水を精製水を加えてさらによく混ぜる。
【使い方】
・スプレーする前に容器を振るなどしてよく混ぜ、部屋などの空間にスプレーする。
・トイレなどにスプレーしても菌・ウイルス除去に役立ちます。
・バスルームに使えばカビ予防に役立ちます。
・マスクの外側にスプレーし花粉症や風邪の鼻づまりの緩和に役立ちます。
・暑い時期などにマスクにスプレーすればクールフレッシュナーとなります。
・マスクに使う場合は内側だと直接、肌についてしまうので、外側にスプレーしましょう。
各種ウイルス、真菌(カビ)、雑菌などに威力を発揮するので持ち歩きなどもできますので、ざまざまな場面で活躍してくれる万能スプレーです。
【保存】冷暗所で保存。1ヵ月を目安に使い切りましょう。
ティーツリーについて
とにかく感染症には欠かせない精油として知られています。雑菌はもちろん各種のウイルス、真菌(カビ)などにも威力を発揮し、1920年代後半にはヨーロッパに持ち込まれ医療品が手に入らないときに、殺菌、消毒などに使われていたそうです。しかし、世界の多くの地域の人がただの樹木と思っていたとき、オーストラリアの先住民はティーツリーの効能を知っていて、感染症の傷を治すために使っていたそうです。
日本では馴染みのない植物ですが、原産になる木はオーストラリア原産の常緑低木で、オーストラリアといえばユーカリが有名ですが、それと同じフトモモ科の植物です。
森林系のスッキリとしたクールな中に、フレッシュでスパイシーな印象の香りです。
高ぶった感情を冷静にし、頭の働きをリフレッシュし記憶力や集中力を高めます。ティーツリーの香りで仕事や勉強の効率も上げてくれそうですね。
気持ちが落ち着くリラックススプレー(主役はプチグレン)
【材料(50ml分)】
・プチグレン⇒10滴
・ベルガモット⇒3滴
・フランキンセンス⇒3滴
・ローズウッド⇒2滴
・ゼラニウム⇒2滴
・無水エタノール
・精製水
・スプレー容器(遮光性のガラス製、プラスチック製の場合は遮光性のもので(PET、HDPA、PP、PE、)と表記されている容器を使いましょう。
【作り方】
容器に無水エタノールを入れて精油をそれぞれ全て入れ、振るなどしてよく混ぜる。精製水を精製水を加えてさらによく混ぜる。
【使い方】
ルームスフレッシュナーとして使います。
リビング、ダイニング、寝室やバスルームなどにスプレーしリラックス時間を楽しみましょう。
【保存】冷暗所で保存。1ヵ月を目安に使い切りましょう。
プチグレンについて
オレンジビターの木からとれる3つの精油のうちの1つで実は「オレンジ」、葉と枝からとれるのが「プチグレン」、花からとれるのが「ネロリ」です。マンダリンやレモンの葉や枝からも抽出されるこもあります。原産はパラグアイで、イタリア、スペインなどが主な産地です。
ネロリよりも香りが穏やかですが安価で手に入れやすい精油です。香水の原料にも使われます。
プチグレンは「小さな粒」という意味ですが、かつてこの精油が葉や枝からではなく未熟な粒のような果実から抽出されたことから由来するという説があります。
ウッディでハーブを感じさせる中にフレッシュな柑橘系が漂う印象の香りです。
怒りやパニックをしずめ気持ちをやわらげ、気持ちをリフレッシュさせストレスを解消し深いリラクセーションが期待できます。
頭スッキリ心は元気!集中力アップスプレー(主役はローズマリー)
【材料(50ml分)】
・ローズマリー⇒10滴
・レモン⇒4滴
・ペパーミント(ハッカでも可)⇒3滴
・ジュニパー⇒2滴
・カルダモン⇒1滴
・無水エタノール
・精製水
・スプレー容器(遮光性のガラス製、プラスチック製の場合は遮光性のもので(PET、HDPA、PP、PE、)と表記されている容器を使いましょう。
【作り方】
容器に無水エタノールを入れて精油をそれぞれ全て入れ、振るなどしてよく混ぜる。精製水を精製水を加えてさらによく混ぜる。
【使い方】
ルームフレッシュナーとして使います。やる気が出ない、集中したい、頭をスッキリさせたいなどの場面で使うとよいでしょう。
また、職場などで使えるならば仕事を集中させたいときやお子さんの勉強の集中力アップや運動やトレーニング、ヨガなどの集中したいときにも。
この精油のブレンドは香りの印象がフレッシュでとてもスッキリしているので、好みの香りであれば通常で使うのもよいでしょう。
【保存】冷暗所で保存。1ヵ月を目安に使い切りましょう。
ローズマリーについて
地中海沿岸地方が原産の常緑低木で、肉や魚の臭みを消すために料理やハーブティーでも親しまれるハーブの精油です。寒さにも強くとても生育旺盛な植物で、ちょっと触っただけでローズマリーのフレッシュですがすがしい香りが漂います。
ローズマリーはラテン語のros marinus(海のしずく)からきています。原産が地中海沿岸なので海辺を好む植物だからでしょう。
ローズマリーはエジプトのピラミッドの中からみつかったことから古代から愛用されていたことがうかがえ、このハーブに関してのエピソードは尽きないといわれています。
ギリシャ人とローマ人は復活の象徴として神聖な植物と扱ったとされ、薫香で悪魔払いに用いられたそうです。聖母マリアの一家がエジプトに逃れる途中で休んだとき、マリアがローズマリーの樹にマントをかけると白い花が青い花に変わったといわれます。
また、ハンガリーのエリザベート1世がローズマリーを使った化粧水を使った結果、若々しい姿を取り戻し隣国の国王に求婚されたそうです。その化粧水は「ハンガリーウォーター」といい1370年にはエリザベス女王にも捧げられたそうです。
ローズマリーには「*ケモタイプ」があり、学術名は「Rosmaarinus offcinalis」ですがとれる成分で分類されている場合があります。代表的なものでローズマリー・カンファー、ローズマリー・シネオール、ローズマリー・ベルべノンなどがあり、それぞれ働きが変わる部分がありますので、たくさんあって迷う場合は学術名から選ぶとよいでしょう。
樟脳のうようなしみ通るフレッシュですがすがしいグリーンの印象の香り
*ケモタイプについては
【アロマセラピーとは?精油とは?ローズは50本から1滴だけ!】
をご覧ください。
まとめ
今回は、気分に合わせて目的別に使うアロマスプレーの紹介をしましたが、自分の好みの精油でブレンドしてみるのも感動もあり楽しめるのでぜひチャレンジしてみてくださいね。